2025.12.20
伊東三郎 再話 堀内誠一 画 福音館書店 1967年
原っぱの真ん中の小さなお百姓の家でブランキーは生まれました。
ブランキーの主人はとても意地悪。ブランキーはいっしょうけんめい働きました。やがて、お金持ちになった主人の新しい家を作るために大きな石を積んだ重い荷車もひくようになりました。
立派な家ができても主人はブランキーに小屋を作ってくれませんでした。夜になるとブランキーはお星さまを眺めます。
やがて、年をとったブランキーは大きな荷物を運ぶことができなくなりました。主人にたたかれたブランキーは道に倒れてしまいました。
その晩はクリスマス。さんたくろーすが降りてきて、ブランキーの首を撫で、頭をだいて起こしてやりました。立ち上がったブランキーにさんたくろーすはいっしょにくるように言いました。
さんたくろーすのそりをブランキーはひいて天の道を走ります。よく働いたあとはさんたくろーすの足元で眠ります。もうたたかれることもありません。
