2026.01.03
なかのひろたか 作 二俣英五郎 絵 PHP研究所 1994年
やまのふもとにある小さな幼稚園。明日は遠足なので、子どもたちがてるてるぼうずを作っています。
そこに「こんにちは」という元気な声が。せんせいが出てみると、お口のまわりにぽちぽちおひげのはえた男の子が立っています。せんせいにはすぐにきつねさんがばけているとわかりました。おひげとお耳のとんがりで、子どもたちもきつねさんだと気づきました。
コンチキくんはみんなにまじっててるてるぼうずを作ります。窓際に飾っていると、コンキチくんが「あしたはいいおてんきです」ときっぱり言いました。「おいけのガマロクじいさんからきいたのです」と。
さあ、お昼の時間にです。みんなはお弁当を広げましたが、コンキチくんはうつむいてじっとしています。みんなはコンキチくんに分けてあげました。コンキチくんはうれしくて、食べているうちにきつねさんのお顔に戻ってしまいました。
洗面所の鏡に映った自分の顔にびっくり!とびだしていきました。どこを探しても、コンキチくんはいません。
次の日はいいお天気。みんなはお山に遠足に行き、ガマロクじいさんにも会いました。でも、コンキチくんの姿は見えません。
すると、「きのうは、おかしかったね」どこからかコンキチくんの声がきこえてきました。
