2026.02.24
やましたはるお 作 むらかみつとむ 絵 文研出版 1975年
ぼくの家のいちじくの木には赤い郵便箱がかかっている。そこに手紙が来ているかどうか調べるのは僕の仕事。
ある日、郵便箱を開けにったら、いちじくの葉っぱが箱の口からのぞいていて、中には一ぴきのかえるがいた。かえるは引っ越しで忙しいと言う。
次の日、郵便箱を見に行くと、かえるが葉書を読んでいた。ぼくは、よその家に来た手紙を黙って読むのはよくないから、自分でも手紙をかいたらどうかと教えた。
かえるは毎日手紙を書いたけれど、返事は来なかった。とうとうかえるは荷物をまとめて郵便箱から出て行った。
ぼくが郵便箱を開けてみたら。葉っぱの一枚一枚に「てがみを ください」と書いてあった。ぼくは大急ぎでかえるに手紙を書いて郵便箱に入れておいたのだけれど、かえるは帰ってこなかった・・・。
