2026.03.03
バングラディシュの昔話 ジャラール・アーメド 案 石井桃子 再話 秋野不矩 画
福音館書店 1968年
グリスタンという南の国の王様は金が大好きでした。御殿は金でできていて、国中の金が王様のもとにありました。
ある日、王様が狩りに出かけた時に金色の鹿にあいました。鹿が踊ると足跡が金に変わるのです。王様は金の鹿を生け捕りにしたいと思いました。そして、金の鹿の逃げた先を知っている牛飼いのホセンを捕まえ、3日以内に金色の鹿を連れて来いと命令しました。
ホセンはとらやぞうの助けで金色の鹿を探し出すことができました。すべてのわけを話すと、金色の鹿はホセンを背中に乗せて、王様の御殿へと向かいました。
王様は大喜び。金の鹿が踊るたびに金の砂が飛び散ります。やがて王様のひざをうずめ、やがて、ももまで届きそうになりました。王様はやめい!と命令しましたが、金の鹿はやめません。やがて、王様も家来も金の砂にうもれて見えなくなってしまいました。
ホセンは牛たちのもとに帰り、金の鹿は空高く飛んでいきました。
