絵本日記「1年365冊」

『だいふくもち』 | 言の葉のうつわ

『だいふくもち』

2026.04.18

田島征三  福音館書店 1977年

あるまちに、ごさくという男がすんでおった。働きもせず、毎日ぐうたらしておった。

ある冬の夜、だれかが名前を呼ぶ。床下に300年も住みついているだいふくもちだと言う。お腹がすいてしょうがないので、小豆を食べさせてくれと言うが、ごさくの家には何もない。となりの家から小豆をひとますもらってきて、だいふくもちの上にのせてやったところ、だいふくもちはぽこんと小さなだいふくもちをうんだ。つぎつぎとうんだ。そのだいふくもちの美味しいこと。ごさくはお店を開いて、だいふくもちを売り、大金持ちになった。

もっともうけたくなったごさくは、だいふくもちの上に山盛りの小豆をのせ、食べさせた。やがて、だいふくもちは小豆を食べんようになり、消えてのうなった。ござくもどんどんしなびていって、消えてしまい、後には着物と足袋がおちていた。

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