絵本日記「1年365冊」

『カラス』 | 言の葉のうつわ

『カラス』

2026.06.17

桂三枝 文  黒田征太郎 絵  アートン 2006年

桂三枝の落語絵本です。読んでいると、三枝さんの軽妙な語りが聞こえてくるような気がします。

悪さばかりして村にいられなくなった息子の吾一郎を悟助は案じています。バカな子ほどカワイイって言いますからね。でも、おかみさんはそれほど心配でもなさそうです。

吾一郎が帰って来たのは5年前。髪の毛を真っ青に染めた派手な身なりの美香という女性をつれてきました。それ以来、姿を見せません。

カラスのカー助も、ちっとも帰ってこないカーイチ郎を心配しています。やっぱり、おかみさんはそれほどでもなさそうです。

人間も、カラスも、よく似ています。

実は、吾一郎は美香と小さなお店を始めて、いっしょうけんめい働いていました。いつか、両親を旅行に連れていきたいとせっせとお金を貯めているのです。

この三枝さんの落語の結びは「人もカラスも見かけだけで判断しないようにしよう。」

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