2022.12.24
樋上公実子 ポプラ社 2016年
本日放送のFM GIFU「ほのりんタイム」の「絵本ライブラリー」のコーナーでご紹介している絵本です。
そのむすめは、バンビとよばれていました。いつも、美しい鹿皮のスカートをはいていたからです。
このスカートをはくたびに、遠くから誰かが呼ぶ声がきこえる気がしました。
ある朝、にわのベンチに座っていると、一羽の白い小鳥がとんできて、バンビのひざにのりました。それ以来小鳥はバンビの庭に飛んでくるようになりました。
ある晴れた冬の午後。小鳥は窓辺にやってきてぱたぱたとせわしなく羽を動かしてバンビを誘いました。出かけたのは森の湖。バンビが凍っている湖でくるくる回って踊っているとりっぱな角をもった一頭のおじかが。バンビはおじかに導かれ森の奥に向かいます。
冬の凛とした空気の中で読みたくなる不思議でロマンチックな作品です。