2023.01.04
斎藤隆介 作 滝平二郎 絵 岩崎書店 1969年
あやは村の娘。あるとき祭りのごちそうにするための山菜を山にとりにいって、やまんばに出会います。やまんばはあやのことを何もかも知っていました。祭りに着る着物を我慢して妹に譲ったことも。そして、あやの足元に咲く赤い花は、妹や両親のことを思うあやの優しい気持ちが咲かせたものだと教えてくれます。
誰かが優しいことをすると花がひとつ咲く。そうやって花さき山にはたくさんの花が咲いているのです。
人を思いやる優しい行いは、誰にも知られなくても、神さまがちゃんと見ていてくださる。心に花を咲かせながら生きていきたいと思わされます。