2023.01.07
新美南吉 作 渡辺洋二 絵 にっけん教育出版社 2004年
愛知県半田市の出身の新美南吉。29歳で早逝して作品の数は多くはありませんが、一つひとつが愛おしさにあふれています。
『子どものすきな神さま』も大好きな童話で、朗読公演などでみなさまに聞いていただいています。
森の中に住んでいる子どもの好きな小さい神さまは一度も姿を見せたことがありません。
雪がどっさり降った朝、子どもたちは真っ白な野原で顔をうつすことを思い立ちます。13人の子どもたちは雪に顔を押しあてました。そして、顔の数を数えるのですが、14あります。きっと見えない神さまがそばに来ているのに違いありません。
そこで、子どもたちは神さまを捕まえようと作戦を練ります。やっとのことで森へ逃げ帰った神さまでしたが…。
子ども好きの神さまでも、子どもたちのいたずらにはかなわなかったようです。